FRONTIER JOURNEYとは

FRONTIER JOURNEYでは、サンフロンティアに関わる社内外で活躍するさまざまな「人」に焦点を当て、
仕事への想いや人生哲学を深くお聞きし、私たちが大切にしている「利他の心」や新しい領域にチャレンジし続ける「フロンティア精神」についてお伝えしています。
人々の多彩な物語をお楽しみください。

Vol. 007

ホットなコミュニティと
柔軟な働き方の提供で、
イノベーターの成長を支援する

リプランニング事業部 コミュニティオーガナイザー
猪俣 俊輔Shunsuke Inomata

リプランニング事業部 コミュニティオーガナイザー
吉田 日菜子Hinako Yoshida

2022年8月26日

オフィスに「アート」という新たな要素を掛け合わせることによって生まれた「A YOTSUYA」。
アートがイノベーティブなビジネスに与える計り知れない力は、Frontier Journey Vol.04で掘り下げた通りだが、「A YOTSUYA」が生み出す価値はアートだけに留まらない。
テナント企業の成長を加速し、成功へのエンジンとなる「コミュニティ創出」への強い想いを語ってもらった。

オフィスが「働き方」を提案する時代
シリコンバレーで出会った新しいオフィスの形

A YOTSUYAの“わかりやすい”特徴といえば、それは言うまでもなくオフィスの壁面を彩るアートだ。しかし、アートさえあればイノベーションが生まれ、ビジネスが加速するかといえば、答えはNOだろう。A YOTSUYAが時代に先駆けてオフィスに導入したのはアートだけでなく、そのフレキシブルなオフィス活用のパッケージだ。

シリコンバレーでは、オフィスの短期間利用どころか、『水曜日だけ集まろう』といった曜日貸しの活用も当たり前。スタートアップやイノベーティブな企業の多くは、常に全員が出勤する必要がない。それでも、週に1度くらいは顔を合わせてコミュニケーションの濃度を高める場も必要であり、そんなニーズに応えるのがオフィスの「曜日貸しサービス」だった。

A YOTSUYAを立ちあげたチームがそんなアイデアを着想したのは、奇しくもコロナ禍の直前のこと。その後、世界はかつて経験のないパンデミックに飲み込まれ、働き方にも大きな変化が起こる。「曜日貸し」は、まさにwith コロナでの働き方を予見していたかのようなアイデアだったといえる。

曜日貸しという新形態「WEEK」が、
イノベーターの成長を加速する

一方、曜日貸しのような賃貸スタイルを運用するのはそれほど簡単なことではない。そんな、既存の契約スキームとは異質な曜日貸しサービスの設計を担ったのが、A YOTSUYAコミュニティオーガナイザーの猪俣俊輔だ。

「曜日貸しという形態は、サンフロンティアが日本で初めて導入したもので、『WEEK』というサービス名で展開しています。私たちが意図しているのは、オフィスを借りていただくというよりも『WEEKという働き方を気に入っていただく』ということです。物件を貸すのではなく、働き方のコンサルテーションのような携わり方です。
ですから、既存のネットワークを通じて営業するのも難しい。そういう働き方のニーズをキャッチしながらお客様に提案するという仕組みづくりには苦労しましたね。他社さんがなかなか真似できないのも、そのあたりのハードルがあるのだろうと思います。
一方で、働き方を提案するということは、テナントのお客様のビジネスに入り込みながら、その成長に寄り添っていくことでもあります。それは非常にエキサイティングですし、ただオフィスを貸すだけではない、ビジネスパートナーとしての大きなやり甲斐を感じています」(猪俣)

曜日ごとの契約で、柔軟かつリーズナブルに使えるWEEKのオフィス。そのニーズと合致するテナントとのマッチングには苦労もあるが、猪俣は「お客様にはできれば、1年以内にA YOTSUYAを出てほしいんです」と力を込める。その理由とは?

「私たちは一貫して、入居していただいたお客様の事業の成長が加速することにフォーカスしています。A YOTSUYAのオフィス空間でポテンシャルを発揮いただくお客様は、やはり成長スピードも非常に速いですから、ここではどうしても手狭になってくるし、それでいいと考えています。
WEEKスタイルのご契約であれば1年ほど、オフィス利用であれば2年目にさしかかるくらいのタイミングで、お客様のビジネス状況を踏まえた“次のオフィス”の提案をしていく。お客様のビジネスを成長させ、私たち自身も成長していく存在でありたいと考えています」(猪俣)

オフィスビルのオーナーでありながら
お客様と協業する仲間でもある、というスタイル

猪俣の語るように、A YOTSUYAにおいてサンフロンティアは、単なる“貸し手”ではない。テナントとなる顧客との距離が近いからこそ可能になる、顔の見えるコミュニケーションがそこにあった。

「以前、テナント様が業務拡張に伴って、より広いオフィスに引っ越しをされたときのことです。東京に500ほどある私たちの管理物件の一つに引き続き入居していただいたのですが、仲介は別会社さんでした。お客様にしてみれば、私たちは物件のオーナー側になるので相談のしづらさもあったかもしれませんが、残念だなと感じました。
代表の方と私たちのコミュニケーションがちゃんと取れていれば、『猪俣さん、人が増えてきたら半年後には移転したいんだけど』というやりとりもできます。他の仲介会社さんに手数料を払う必要もなく、もっと貢献できるのではないか。今では、入居時のご挨拶のときに、CEOの方とSNSでつながらせていただき、日常的にコミュニケーションを取ることを心掛けています」

ある意味でA YOTSUYAもイノベーティブなスタートアップのような存在であり、入居するテナント企業様とも非常に近い価値観や目的意識を持った存在といえる。猪俣自体も「WEEK」という社内スタートアップのCEOであり、同じ悩みや課題を入居者と共有できることが、“活きた”コミュニケーションの核心にあるのだ。

「あるCEOの方が『オフィスはライブやコンサートと一緒だ』と仰っていました。その真意を伺うと、『今のようにYouTube等がある環境では、音楽を聴きたいだけなら1人でもいくらでも聴ける。でも、みんなで音楽を楽しみたい、体感したいなら、コンサートやライブに行かないと味わえない。オフィスも同じなんだ』と。A YOTSUYAは、オフィスのファッション化、エンターテイメント化、テーマパーク化、ライブ空間化を掲げています。その中にあって、私たち自身も、“共に体感する主体”でなければならないと思っています」(猪俣)

コミュニティオーガナイザーの喜びは、
語り合い、切磋琢磨すること

吉田日菜子は、猪俣とともにコミュニティオーガナイザーを担い、A YOTSUYAや乃木坂や神田などにある「+SHIFT」ブランドのオフィスを含めたSNS運用も手がけている。
あるとき、増床を検討しているテナントから直接、他の階を借りたいという要望がきた。CEOはオフィスを非常に気に入っており、吉田ともいい関係構築ができていたため、増床は極めてスムーズに運ぶことになる。まさに理想的なダイレクトマーケティングであり、それまでのサンフロンティアでは珍しいケースだったという。

「コミュニティオーガナイザーのミッションは、入居者様との距離を縮めることだと思っています。企業内でオフィス管理をしている部署の方とは、庶務的なやり取りが多いのですが、CEOの皆さんはすごくフットワークが軽く、“語りたいこと”をたくさん持っている方が非常に多い。
いかに入居者様とのコミュニケーションの質を上げていくかを考えたとき、オフィスではもちろんのこと、お食事をご一緒したりというコミュニケーションを含めて、とても近い距離感でお付き合いさせていただくことが、お互いの課題を解決するのではないか。そんな共通認識が私たちの中に育っていました。実際にそのような関係性の中から、増床や引っ越しのご相談をいただくケースが増えてきたことが、現在のコミュニティオーガナイザーの働き方にもつながっています。
コミュニティオーガナイザーは、世間にありふれた職種とはいえませんが、それだけにチャレンジのし甲斐がある仕事です。A YOTSUYAをはじめ、私たちのお客様はまさに大きなチャレンジの渦中にいる方々ですから、その影響も受けながらクリエイティブな発想でどんどん新しいことに挑戦していきたいですね」(吉田)

闘争心と自信が集まる「日本一ホットなコミュニティ」を
四ツ谷につくる!

さまざまなアプローチで行われるA YOTSUYAのコミュニティ運営。その最も象徴的な取り組みが、地下フロアで行われるイベントだろう。

「VC(ベンチャー・キャピタル)とスタートアップ企業を集めたイベントでは、50名以上の方に参加いただき、本当に“熱い”時間を過ごしていただくことができました。起業したばかりのエネルギーに溢れたCEOたちが集まると、『日本にもこんなに熱量がある人がうじゃうじゃいるのか!』と、私たちも驚くほどの空間が出現します。そういう熱量の中にいると、私たちも触発されてさまざまなアイデアが生まれ、A YOTSUYAが持つ相乗効果を実感できます」(猪俣)

実際、1年ほど前にA YOTSUYAに入居したNFT関連企業は、今や日本を代表するスタートアップとなり、現在シンガポール進出を果たしているという。そのような若い才能が集い、互いに影響を与え合う“場”が、いま確実に育まれようとしている。

「彼らの圧倒的闘争心、想いの強さ、揺るぎない自信。『絶対にうまくいくんだ!』という意志の力を間近で見られることは、本当に貴重な経験だと思います。感動させていただくことはもちろん、A YOTSUYAのコミュニティもそのエネルギーに負けないように、常にイノベーティブでありたいですね」(吉田)

オフィスとは、単なる空間ではなく“場”なのだということが、コミュニティオーガナイザーという視点で語られるエピソードを通じて、すんなり腹落ちする思いがした。キラリと光る魅力を持ったスタートアップたちの成長を促し、共に歩み、さらなる高みへと送り出す。A YOTSUYAは、さながら宇宙ロケットの発射台のような場所なのかもしれない。

Next Frontier

FRONTIER JOURNEYに参加していただいた
ゲストが掲げる次のビジョン

東京を世界一
スタートアップ・フレンドリーな都市に!
編集後記

世界の都市別スタートアップ・エコシステム・ランキングを発表している「Global Startup Ecosystem Report 2022」によれば、米国のシリコンバレー、ニューヨークと英国のロンドンが上位1~3位を占めている。2021年に9位だった東京は、今回12位に順位を下げている。一方、岸田内閣が2022年を「スタートアップ創出元年」と謳い、さまざまな規制の合理化が進んでいる。
日本の競争力を高める上で極めて重要なスタートアップ。それを率いる人材の育成が急がれることはもちろんだが、そのような才能が集まり、切磋琢磨できる“場”の創出も急務だ。世界に誇るユニコーン企業を生み出していくためには、A YOTSUYAのような“場”が必要であり、今回紹介したようなコミュニティに加え、イノベーティブな感性を後押しするアートがあることは象徴的だ。
そう遠くない未来、四ツ谷から始まった企業の名を、全世界の人々が知っている時代がくる。彼らの熱意を目の当たりにすると、そんな未来が必ずやってくると信じることができる。

いかがでしたでしょうか。 今回の記事から感じられたこと、FRONTIER JOURNEYへのご感想など、皆さまの声をお聞かせください。 ご意見、ご要望はこちらfrontier-journey@sunfrt.co.jpまで。

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関連先リンク

曜日貸しサービスや地下フロアで新しいコミュニティを創出するイベントも行っている「A YOTSUYA」

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