~ 2022年3月期を終えて ~

 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々や感染拡大により影響を受けられた皆様にお見舞い申し上げますとともに、医療従事者の皆様方には心より感謝申し上げます。

 さて、当社グループ2022年3月期(2021年4月1日から2022年3月31日)を取り巻く事業環境は、2021年9月末に緊急事態宣言が解除されたことで、一時持ち直しの動きがみられたものの、2022年に入ってからは世界的にオミクロン株の感染が広がり予断の許さない状況が続きました。また、ロシアによるウクライナ侵攻等による原材料価格の上昇が物価の上昇に拍車をかけ、各国において金融緩和の縮小や引き締めが強まってきております。そうした市場動向を注視しつつ、当社グループにおいては、感染拡大防止策を徹底するとともに、全従業員一丸となってお客様のお困りごと解決に邁進してまいりました。特に、当期はオフィス事業部門において各部門連携のもと高稼働・高付加価値ビルに仕上げたリプランニング物件の販売が進み、グループ業績を力強く牽引しました。また、不動産サービス事業はコロナ禍が長引く中においても着実に業績を拡大させております。

 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高71,251百万円(前年同期比19.5%増)、営業利益12,127百万円(同53.3%増)、経常利益12,215百万円(同62.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,415百万円(同73.5%増)となり、成長軌道に戻すことができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

 当社グループでは現在、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を遂行しております。“人が集まり、心を通わせ、社会の発展と人々の幸せを創出していく場を世の中に提供していく“という基本方針のもと、オフィス事業、ホテル事業、海外開発事業という3つの事業分野に注力しております。

 そうした中で、当期においては様々な挑戦をさせていただきました。オフィス事業では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から “非接触” “除菌・抗菌” “換気” への価値観が変わり、オフィスに出社することの意味が問われる中、秋葉原に保有していたビルにおいて「暮らしに近いワークスタイルオフィス」をコンセプトにしたオフィスづくりを行ないました。“風が通り抜ける”をキーワードに、住宅よりも快適で居心地の良い空間を演出し、ここに来ないと味わえない特別感と創作意欲が高まり、皆が集まりたくなる場の創造を目指しました。コロナ禍にあり、厳しい事業環境が続く中でも、そのコンセプトに共感いただいたテナント様にご入居いただき、最終的に高稼働・高収益ビルとして投資家様に販売することが出来ました。今後も、ハイブリッドな働き方に対応したオフィスなど、時代の変化を捉えたオフィスづくりを進めてまいります。

 また、グループが取り組むべき課題として、サステナブルな社会の実現があります。世界的な潮流としてESGやSDGsの流れが加速する中、当社グループは創業時より企業哲学として「再生産不可能な資源の無駄遣いをおさえ、永続的な地球上の人類や動植物の繁栄に寄与する」と定め、社会の持続可能性に資する事業活動を展開してまいりました。こうした社会的背景や沿革のもと、当社グループはサステナビリティ・ビジョンの策定と重要課題(マテリアリティ)の特定をいたしました。今後はビジョンの実現と、重要課題に対する具体的施策を実行することにより、持続可能な社会の実現へより貢献することを通して中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。

 さらに、グループ全体でデジタル化をより一層推進するべく、この度、デジタル化推進室をさらなるデジタル技術活用のスピードアップと専門性強化を目指したDX事業部へと組織再編いたしました。コロナ禍によって社会全体のデジタル化が加速しております。また、少子化の進展による人手不足の傾向が顕著となっており、労働生産性の向上が求められております。今後はDX事業部を軸に、データドリブン経営の実践と、当社グループの知見とデジタルを融合させたDXの実践を目指してまいります。

 今後も、中期経営計画とその先の未来に向けた社会課題の解決を通し、持続的な企業価値の向上に全力で取り組んでまいります。

 Withコロナにおける新しい日常のなかで社会経済活動が徐々に活気を戻しつつある一方で、ロシアによるウクライナ侵攻には収束の兆しが見えず、世界に暗い影を落としており、足元の事業環境としては先行き不透明な状況が続いております。そのような環境下においても、当社グループは常にお客様の声を頼りに自らをしなやかに変化させ、新しい時代が求める新たなサービス、商品づくりに果敢に挑戦してまいります。全従業員の力を結集し、一歩先の未来をサンフロンティア・スピリットで切り拓き、事業を伸ばしてまいります。

 株主の皆様には、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2022年5月13日
サンフロンティア不動産株式会社
代表取締役社長
齋藤 清一

サンフロンティア不動産株式会社

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